オリジナル厨

 
ネットの遊戯プレイヤーの間ではよくある論議ですが。
コピーであるかオリジナルであるかをなぜ問題にするのか?
 
 
とりあえず、「完全なコピーデッキ」など存在しないだろう。
少なくとも、完全なコピー使う奴がトーナメントシーンで成績を残すことなんて絶対に無理だから、槍玉には上がらない。
的になるのは「ある程度コピー、サイドやらメイン2、3枚のメタ調整」を使う人だろう。準コピーだが、これを「コピー」と呼ぶことにする。
 
例えば、ダークにしてもなんにしても、まずデッキを組む時は0からカードをチョイスしていく人。これをオリジナルデッカーと呼ぶのかな?
まだ完全に言及されてないある一つの機軸なりデッキタイプなりを、最初に形にした奴。これはオリジナルデッカーとは呼べない。ビルダーかな。
こんな人だけでデュエルをやりたいなんていう奴は、相当自信があるんでしょうね。
そしてとりあえず大会上位や有名どこのブログやらからレシピを拝借して、自分の好きなようにいじる人。この度合いはさまざまだけど、これがコピーデッカーとする。
 
……この時点でもう議論の行き着く先が見えるようだwオリジナルがどうって騒ぐ奴は、結局「オリジナル」がなんなのか分かってないんだよな。
 
 
オリジナルデッカーとコピーデッカー、両者の違いは何か?列挙してみる。
■デッキ作製の手間がかかるorかからない。
■デッキがなぜそのように構成されたかを知っているor知らない。
→そのデッキで勝った場合なぜそのデッキで勝てたかが分かり、負けた場合なぜ負けたかが分かる。
 
もちろん手間をかけているオリジナルデッカーの方が利点として得るところが大きいわけだ。
コピーデッカーがコピーしたデッキが例えば試験的に組まれてブログに載せられたものだったりする。
もちろんそのデッキは調整が必要なわけだが、この調整がコピーデッカーには難しい。
 
だが、「勝てるコピーデッカー」もいる。(いるから問題になっているんだろうけど)
例えば、一回その手のデッキを作ったことがあり、そのコピー元の構成が強いと聞いてコピーした場合。
一回作ったことがあるだけで、その理解度はほとんどオリジナルデッカーと同じ域に達するだろう。
だが、このコピーデッカーはあまり疎まれる要素を持っているわけではないように思える。
一度でも自分で作ったことがあるのだし、そのコピー元を見つけるまでにも自分で色々と試行錯誤したことだろう。
コピー元が褒められることはあっても、コピーデッカーが貶められることはないと思う。
 
 
そしてこれは、今ほとんどの遊戯プレイヤーに当て嵌まるだろう。当然のように行われていることだ。
そのまま構築することこそ無いにしても、大体の構成が頭に入っていてそれを機械的にくみ上げてから細かい調整をするのは、コピーと大差無いだろう。
つまり、今の遊戯プレイヤーはほとんどが「勝てるコピーデッカー」、「準コピーデッカー」であるということ。
 
では、一体どんなコピーデッカーを、もしくはコピーデッカーの何を、彼らは問題にしているのだろうか?
 
 
一つに考えられるものとして、「特許」「著作権」の根底にある理由と同じものがあると思う。
「俺(あいつ)が開発したんだ」
「一番俺(あいつ)が理解してるんだ」
「俺(あいつ)以外でこれを使って勝った奴は、ずるい」
 
そう。「ずるい」。これじゃないだろうか。
一番単純だけど、これを理由にカードゲーム上で反論することはできないから、いつのまにか埋もれてしまったのかも。
 
もちろんこんなこと、言われなくてもとっくに分かっている人なんていくらでもいるだろう。
そして、こういった論議でよく有名になる遊戯界の人たち。
 
「コピーに負けた」
「コピー使っちゃいけないのかよ」
「俺がコピー使うのがいやなだけで、お前らに強制した覚えは無い」
(↑同じことですw)
 
別に他人に強制するつもりが無いなら、最初からそんなことを匂わせる発言をしなきゃいい。
「コピーに負けるのが悔しい」?自分のデッキがオリジナルだからって?
お前のオリジナルが弱いだけだろっていう。多少コピーを経由して構築したことで、何を不満に思われているのか?
そして勝敗でなく、自分の努力や過程に満足したい、というやつ。なぜ負けて悔しがるのかな?^^
 
当然遊戯王というのは勝敗を決めるゲームなんだから、負けて悔しくて当然だろう。
勝って楽しいラインというのは、コピーとオリジナル、結果と過程の間の微妙な位置にある。人によってさまざまだろうと思う。
それの位置が極端な人たちが、コピーデッカーを貶めるんだろう。
完全オリジナルのデッキしか認めないなんて奴は、方々から今有名になったデッキのオリジナルビルダーを集めてきて小さい輪で楽しんどけ。
 
 
ただし他にも問題はある。
 
「ある方向性を突き詰めた構築」があるとする。これの根本的な強さはもはや環境とプレイングにしか左右されず、最高級であるとする。(例:《収縮》→《突進》に替える、根本的な強さは変わらない)
完全コピーに負けたというなら、コピー元はこのタイプだろう。
これをコピーした人と、同じく構築を突き詰めていてこれと似たような構築に行き着いた人。
もし前者が上述したような「準コピーデッカー」なら、この二人の間に知識面での差はほとんど無い。これ以上はプレイングの領域だ。
 
これにおいて前者が結果を残した、プレイングで勝り、運が良かったといった場合。
これは確かに悔しいなと思う気持ちは分かる、正直なところ^^;
 
だがプレイングの面で褒められるし、そもそも限られたカードプールで遊ぶゲームではしょうがないことだろう。それは。
 
 
 
俺の一人議論はいつも身も蓋も無い終わり方するなw
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